NY為替市場は、欧米株続伸を受けたリスク選好地合いで、円は全面安の展開となった。米12月ADP全国雇用者数が+25万人となり11月の+18.5万人(修正値)から増加したことや米株高を受けて、ドル円は112.86円まで上昇した。ユーロ円は2015年10月21日以来の高値136.37円、ポンド円は152.98円、豪ドル円は2017年10月23日以来の高値88.71円、NZドル円は2017年10月19日以来の高値80.75円、加ドル円は2017年10月23日以来の高値90.29円まで買われた。ユーロドルは、独10年債利回りが0.461%まで上昇したことで2017年9月8日以来の高値1.2089ドルまで上昇した。
年始で薄商いが続いている中、本日は米雇用統計の発表も控えており、東京タイムの為替相場は引き続き動意に欠ける動きが見込まれる。日経平均は大発会で700円超高の大幅高となり、ダウ平均は史上初めて2万5000ドルの大台を突破するなど、年明けも世界株高が続いており、株高がドル円の下支えとなる。一方で、年明けの米経済指標が好調な結果となっても、米長期債利回りの上昇基調は強まっておらず、ドルの上値は重い。米インフレ見通しに慎重な見方が強く、今年3回の利上げという連邦準備理事会(FRB)の見通しに懐疑的な見解を持っている市場関係者も多い。米12月雇用統計では、やはり平均時給の結果が気がかり。市場予想では前月比で11月の+0.2%から+0.3%と、伸びがやや加速すると予想されている。芳しくない結果となれば、利上げペース加速への期待は一段と後退し、年末からのドル売りの流れに拍車をかける可能性もあるか。東京タイムでのドル円は、日経平均の動向を眺めながら、112円後半を中心に112円半ば-113円前半での動きが見込まれる。

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