NY為替市場ではややドル買いが優勢。先週末に予想比下振れの米消費者物価指数を背景に軟調な動きとなったドルに調整の買いが入った。また、ダドリー米NY連銀総裁が、経済活動が予想通りであれば、年内にもう1回の利上げを支持するとの見解を表明し、自身の見通しは年初からほとんど変わっていないと発言したことも、ドル買いを支援した。
ユーロドルは1.1770ドルまで弱含んだ。ドンブレト独連銀理事はユーロ圏のインフレ率はなお抑制されており、欧州中央銀行(ECB)の緩和的な金融政策は正当化されるとの見解を示した。ドルが全面高となり、ポンドドルは1.2957ドル、豪ドル/ドルは0.7845ドル、NZドル/ドルは0.7281ドルまで下落した。
ただ、ドル円は109.80円を高値に伸び悩んだ。北朝鮮リスクを背景とした円買いは一巡したが、北朝鮮のグアムに向けたミサイル発射の可能性や、21日から朝鮮半島で開始される米韓合同軍事演習を控え再び挑発行動に出る可能性などから、警戒感は継続しており、ドル円の上値は重い。米株は堅調な動きとなったが、クロス円の買いは一服し、ユーロ円は129円前半、ポンド円は142円前半、豪ドル円は86円前半、NZドル円は79円後半で推移。
北朝鮮問題を背景とした先週のリスク回避の動きが一巡し、逃避通貨のスイスフラン(CHF)は売りが優勢。ドル/CHFは0.9733CHF、CHF円は112.66円までCHF安が進んだ。
6時現在、ドル円は109.63円、ユーロドルは1.1780ドル、ユーロ円は129.14円で推移。

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