日経平均は小反落。1.05円安の18417.54円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えた。欧米市場の弱い値動きを受けて、売り先行で始まった。しかし、寄付きの18327.33円を本日の安値に、その後は下げ渋りをみせており、一時上昇に転じる場面もみられている。だだ、欧州の先行き不透明感のほか、北朝鮮情勢への警戒感から、上値追いは慎重だった。<br/><br/> セクターでは水産農林、サービス、医薬品、電気機器、精密機器、化学が上昇。半面、海運、非鉄金属、空運、石油石炭、倉庫運輸、陸運が冴えない。売買代金上位では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、三井住友<8316>、みずほ<8411>が堅調。<br/><br/> 欧米市場の下落影響から下値模索の展開が警戒されていたが、予想以上に底堅さが意識されている。ただ、日経平均は小幅に下げているものの、TOPIXは小幅に上昇しているため、午後の日銀のETF買い入れに対する下支えは、それ程期待できそうにないだろう。オーバーナイトのポジションは取りづらい需給状況でもあるため、引けにかけては弱含みとなる可能性も意識しておく必要がありそうだ。<br/><br/> 物色については指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>がしっかりであり、全体としては底堅さが意識されるなか、中小型株にシフトしやすいとみられる。また、テーマ株での循環物色による短期的な値幅取り狙いの売買も活発だろう。<br/>(村瀬智一)<br/>

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