【日経平均は大幅に4日続伸、売買低調も約1ヶ月ぶりに17000円台回復】30日(月)

■概況■17068.02円、+233.18円
30日(月)の日経平均は大幅に4日続伸。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長講演を受けて為替相場が円安方向に振れたことに加え、国内で消費増税の先送り観測が強まったこともあり、日経平均は138円高からスタートした。今晩は米英市場が休場で売買は引き続き低調となり、日経平均は前場半ばまで17000円を前に上値の重い展開が続いた。ただ、為替市場で1ドル=111円台前半まで円安が進むとともに、日経平均も上げ幅を拡大し、終値では4月27日以来約1ヶ月ぶりに17000円台を回復して高値引けとなった。大引けの日経平均は前週末比233.18円高の17068.02円となった。東証1部の売買高は15億9773万株、売買代金は1兆5604億円だった。売買高、売買代金ともに今年最低だった。業種別では、パルプ・紙、輸送用機器、ガラス・土石製品が上昇率上位だった。一方、下落したのは空運業、鉄鋼の2業種のみだった。


◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>など売買代金上位は全般堅調。東芝<6502>や味の素<2802>は4%超、日産自<7201>、村田製<6981>、富士重<7270>、日立<6501>などは3%超の上昇となった。味の素、日産自、富士重では一部証券会社による目標株価引き上げが観測されている。また、子会社ブランジスタ<6176>の株価急伸が材料視されたNEXYZ.<4346>、前日に通期決算を発表したアインHD<9627>、その他宮越HD<6620>がストップ高となり、東証1部上昇率上位を占めた。一方、日経平均構成銘柄では古河電工<5801>、千代化建<6366>、昭電工<4004>などが下落。また、前週末に一時ストップ高まで買われたガンホー<3765>が急反落したほか、クロムハーツ事業の譲渡を発表したUアローズ<7606>も売られ、トランザクショ<7818>などとともに東証1部下落率上位となった。


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【日経平均は5日続伸、MSCIリバランスなどを支えに17200円台回復】31日(火)

■概況■17234.98円、+166.96円
31日(火)の日経平均は5日続伸。30日の米国市場はメモリアルデーの祝日で休場となり、日経平均は手掛かり材料に欠けるなか38円安からスタートした。朝方発表された4月鉱工業生産指数が市場予想を上回り、金融緩和への期待感がやや後退したことも利益確定売りを誘った。ただ、寄り付き後に前日終値水準まで値を戻すと、前場後半から上げ幅を拡大する展開となった。月末のドレッシング買いへの思惑に加え、引けにMSCIのリバランスを控え先高期待が高まった。後場に入ると上げ幅を3ケタに広げ、17200円台を回復した。大引けの日経平均は前日比166.96円高の17234.98円となった。東証1部の売買高は25億2840万株、売買代金は2兆8740億円だった。業種別では、ゴム製品、鉄鋼、鉱業、銀行業、電気・ガス業が上昇率上位だった。一方、下落したのは石油・石炭製品のみだった。


◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、リクルートHD<6098>、KDDI<9433>、三井住友<8316>、三菱UFJ<8306>など売買代金上位は全般堅調。リクルートHDはMSCIリバランスが予定されており、商いを伴って続伸した。一部証券会社のレポートでMSCIリバランス後のリバウンド期待が高まった群馬銀<8334>は3%超の上昇。また、子会社ブランジスタ<6176>の株価上昇に連れてNEXYZ.<4346>が連日のストップ高となり、多木化<4025>、新日科学<2395>などとともに東証1部上昇率上位となった。一方、売買代金上位では武田薬<4502>が逆行安。日経平均構成銘柄ではエーザイ<4523>、コナミHD<9766>、第一三共<4568>などが下落した。また、三菱グループによる保有株の売出しが発表された三菱総研<3636>が売られ、あすか薬<4514>、DLE<3686>などとともに東証1部下落率上位となった。


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【日経平均は6日ぶり大幅反落、円高進行で17000円割れ】1日(水)

■概況■16955.73円、-279.25円
1日(水)の日経平均は6日ぶり大幅反落。31日の米国市場では、予想を下回る経済指標が相次いだことや利上げへの警戒感が強まったことなどが嫌気され、NYダウは86ドル安となった。為替相場も円高方向に振れ、日経平均はこうした流れを受けて137円安でスタートした。日経平均は直近5営業日で700円超上昇していたものの、寄り付き後は売り圧力がさほど強まらず17000円台で底堅く推移した。ただ、大引けにかけて一時1ドル=109円台まで円高が進み、日経平均も17000円を割り込んで下げ幅を300円超に広げる場面があった。大引けの日経平均は前日比279.25円安の16955.73円となった。東証1部の売買高は19億9528万株、売買代金は2兆1154億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、農林・水産業、鉄鋼、電気・ガス業、証券、陸運業が下落率上位だった。一方、海運業は小幅な下げにとどまった。


◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、みずほ<8411>、KDDI<9433>などが軟調。ファーストリテ<9983>は3%安となり指数を押し下げた。武田薬<4502>、三井住友<8316>、ホンダ<7267>は2%超の下落。一部証券会社の投資評価引き下げが観測された新日鉄住金<5401>は4%超下げた。また、多木化<4025>、日本アジア投資<8518>、ジェイコムHD<2462>などが東証1部下落率上位となった。一方、中国・アリババグループ株を一部売却すると発表したソフトバンクグ<9984>は、大引けにかけて上げ幅を縮めたもののプラスを確保した。スズキ<7269>、アルプス電<6770>、東芝<6502>などが堅調なほか、新日科学<2395>は商いを伴って続伸。また、NEC<6701>による株式公開買い付け(TOB)が発表された航空電子<6807>や、デジタル教科書関連のイーブック<3658>、連日の大幅高となったNEXYZ.<4346>などが東証1部上昇率上位となった。


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【日経平均は大幅続落、円高進行を嫌気して一時400円超の下げ】2日(木)

■概況■16562.55円、-393.18円
2日(木)の日経平均は大幅続落。1日の米国市場でNYダウは2ドル高と小幅に上昇したが、為替相場が円高で推移していたことなどを受けて、日経平均は売り優勢で138円安からスタートした。寄り付き後もじりじりと円高が進行し、一時1ドル=108円台に突入。日経平均は先物主導で下げ幅を拡大する展開となり、後場には一時16525.47円(前日比430.26円安)まで下落した。その後、円高進行が一服するとともに下げ渋る場面もあったが、週末の米雇用統計発表など重要イベントを控え戻りは鈍かった。大引けの日経平均は前日比393.18円安の16562.55円となった。東証1部の売買高は20億7508万株、売買代金は2兆0930億円だった。業種別では、保険業、鉄鋼、鉱業など7業種が3%を超える下落となった。一方、上昇したのは水産・農林業のみだった。


◆注目銘柄◆
トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ソニー<6758>など売買代金上位は全般軟調。三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、三井住友<8316>が3%超下落したほか、新日科学<2395>やホンダ<7267>は4%を超える下げ。また、総額1000億円の新株予約権付社債(CB)発行と200億円を上限とする自社株買いの実施を発表した関ペイント<4613>が急落し、東京TYFG<7173>、住友精化<4008>などとともに東証1部下落率上位となった。一方、売買代金上位ではJT<2914>が堅調なほか、ヤフー<4689>が3%の上昇。一部報道を受けて、ソフトバンクグの大規模資金確保に関して同社への思惑が広がったようだ。また、富士紡HD<3104>、NSW<9739>、Jマテリアル<6055>などが東証1部上昇率上位となった。


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【日経平均は3日ぶり反発、米雇用統計を控えこう着感強まる】3日(金)

■概況■16642.23円、+79.68円
3日(金)の日経平均は3日ぶり反発。2日の米国株の上昇が材料視されたほか、日経平均は直近2日間の大幅な下落に対する自律反発の流れもあり、36円高からスタートした。指数寄与度の大きいファーストリテ<9983>が5月度月次動向を受けて急伸し、日経平均は朝方に一時16716.14円(前日比153.59円高)まで上昇した。ただ、米雇用統計の発表を前に積極的な売買は手控えられ、日経平均は前引けにかけてマイナスに転じる場面も見られた。後場に入ると16600円を挟んだ狭いレンジでこう着感の強い展開となった。大引けの日経平均は前日比79.68円高の16642.23円となった。東証1部の売買高は16億7049万株、売買代金は1兆7695億円だった。業種別では、水産・農林業が3%高となったほか、小売業、食料品、石油・石炭製品が上昇率上位だった。一方、電気・ガス業、その他金融業、鉄鋼が下落率上位だった。


◆注目銘柄◆
三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、三井住友<8316>、KDDI<9433>、小野薬<4528>などがしっかり。トヨタ自<7203>は小幅高。ファーストリテは終値で7%近く上昇した。取引時間中に今期業績予想を上方修正したPD<4587>は商いを伴って急伸し、トヨタ自をかわして全市場売買代金トップ。また、日本エンター<4829>やPD、業績観測の報じられたクミアイ化<4996>などが東証1部上昇率上位となった。一方、ソフトバンクグ<9984>、東芝<6502>、富士重<7270>などが軟調。アルプス電<6770>が3%安と売買代金上位のなかでも下げが目立った。また、JDI<6740>、横河電<6841>、ライフコーポ<8194>などが東証1部下落率上位となった。


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