優先株式

優先株式とは

株式は様々な種類に分類されます。株式は大きく優先株式と普通株式の二つに分類され、所有している株式の種類によって投資家たちの有する権利に違いがあります。 

普通株式や優先株式は会社の所有権の一部を保有していることを表します。しかし、優先株式の保有者は普通株式の保有者が保持する議決権などの権利を有しません。

優先株式を債務証券のようなものだと捉える人が多いですが、優先株は株式証券です。優先株式には通常、固定された配当金の支払いがあります。配当金が固定されている事こそが、優先株式が債券のようだと言われる所以でもあります。

配当金は普通株主より優先株主が優先され支払われます。この配当金は変動しませんが、支払いを行うことが財政的に不可能であれば会社は配当金を払う必要はありません。

優先株式を所有する主な利点として、優先株主は普通株主より資産を要求する権利が優先されています。会社が倒産した際には、普通株式よりも優先されて支払われますが、最も優先されるのは債券保有者です。

優先株式の種類

日本の優先株式には配当優先株式、参加的優先株式、非参加的優先株式、累積的優先株式、非累積的優先株式があります。

もし累積的優先株式を所有する株主に配当金が払われなかった場合は、不足分が累積し次年度以降に優先的に支払われます。