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ドル円108円台半ばまで下落後反発

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は軟調な流れが続き、108円61銭まで下落したが、ホワイトハウスがバノン主席戦略官・上級顧問の解任を発表すると急反発。109円60銭までドルが買い戻され、109円15-25銭で越週。

ユーロドルは小動き。1.1730から半ばで推移し、値幅は37ポイントに留まる。今週ジャクソンホールでのドラギ総裁の講演待ち。

株式市場は続落。ダウは一時100ドルを超える下げを見せていたが、バノン氏辞任が発表されると急反発しプラス圏に。引けにかけては再度売られ、76ドル安で引ける。

債券相場は続伸して始まったが、その後上げ幅を縮め、結局小幅安で引ける。長期金利は2.19%台に上昇。

金は小幅安。原油価格は続伸し、48ドル台を回復。

8月ミシガン大学消費者マインド(速報値)   → 97.6

ドル/円108.61~ 109.60

ユーロ/ドル1.1730~ 1.1767

ユーロ/円  127.59~ 128.41

NYダウ  -76.22 → 21,674.51

GOLD  -0.80 → 1,291.60ドル

WTI +1.64 → 48.73

米10年国債  +0.009 → 2.194%

【本日の注目イベント】
韓  米韓合同軍事演習開始
欧  OPECとOPEC非加盟の主要産油国の合同専門委員会会合(ウイーン)

北朝鮮問題とトランプ政権に対する不安が広がり、ドル円は一時108円台半ばまで売られました。6月に記録した108円88銭を下回り、108円の前半を試す勢いでしたがホワイトハウスが、バノン主席戦略官・上級顧問が退任すると発表するとドル円は急反発し、それに伴って株価も持ち直し、上昇していた債券も売られる展開に変わりました。バノン氏は、それまでホワイトハウス内では他の主要メンバーとの間で意見の対立があり、辞任したことが政権維持にとってはプラスに働くとの思惑からドルが買い戻されたものと思われます。

そうは言っても、相次ぐ側近の辞任でトランプ政権の先行きは極めて厳しい運営が予想されます。白人至上主義と反対派との衝突を巡る発言でも、ボストンで大規模な抗議デモが起きており、もはや政策どころではなくなったような印象です。また北朝鮮問題でも、本日から韓国との合同軍事演習が予定されており、北朝鮮側は「火に油を注ぐ行為」と非難しており、予定通り実施されれば、北朝鮮側から新たな報復行為があるかもしれません。

さらにスペインでは2ヶ所でテロが発生しており、円が選好される状況が続いていると言えます。先週末に発表された8月のミシガン大学消費者マインドは「97.6」と、7カ月ぶりの高水準でした。米経済指標は比較的好調な内容を示すものが多く、ファンダメンタルズ的には9月のバランスシート縮小開始のアナウンスと、12月の、今年3回目となる利上げは十分可能だと思われますが、トランプリスクが今後どのようにFRBの政策に影響を与えてくるのかが焦点の一つになりそうです。逆に言えば、FRBがトランプ政権の政治的リスクを考慮しないで政策判断を下すのかどうかが注目されます。

本日は経済指標もないため、注目すべきイベントは上述のように、米韓合同軍事演習です。予想レンジは108円50銭から109円70銭程度と見ています。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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