東京市場は大幅安の展開か。米国株は先週木曜に北朝鮮との軍事的緊張への警戒が強まり大幅安。金曜は反発したものの戻りは限定的であった。地政学リスクが意識される中、先週のドル円は108円台をつける場面もあるなど円高基調が強まっており、米国株安と円高が日本株にかなりネガティブな影響を及ぼすと想定される。円建てのCME225先物は大証日中終値と比べて315円安の19395円、ドル建てが300円安の19410円で取引を終えた。

 CME225先物からは大きく水準を切り下げてのスタートが見込まれる。悪材料を一気に消化すること、また金曜の米株や為替は比較的落ち着いていたことから、寄り付き以降の売り圧力は限定的で、戻りを試す動きも見られるとは考える。ただ、その場合でも19500円あたりでは上値が抑えられると予想する。ここまでリスクは意識されながらも米国株の強い動きが続いていたが、木曜のダウ平均の下げ幅は200ドル超と大きく、今週は押しの深さを確認する地合いが続くと考える。日経平均の予想レンジは19350円−19550円。