東京市場は堅調か。欧州株はまちまちで米国株は上昇。ECB理事会では政策金利は据え置きで、追加利下げの可能性に関する文言を削除したが、ドラギECB総裁は引き続き金融緩和が必要との見方を示した。コミー前FBI長官の議会証言は事前に証言の一部が公表されたこともあり、米国株へのネガティブ影響は限定的。ダウ平均は高値を更新する場面があり、ナスダック総合は終値で高値を更新した。ドル円は注目イベントを無難に通過したことで円安に振れており、足元では110円台を回復している。CME225先物(9月限)は円建てが大証日中終値と比べて70円高の20000円、ドル建てが125円高の20055円で取引を終えた。
注目イベントが欧米株式市場を大きく崩すことなく、為替も円安に振れたことで、全体的には買い安心感が強まる展開が想定される。投票が終わった英総選挙に関して、出口調査で与党保守党の過半数割れの可能性が伝わっており、大勢判明時のヘッドラインニュースなどが相場をかく乱する可能性はあるが、米国株の高値更新基調が崩れなかったことを好感する買いが優勢と考える。今週はここまでイベントリスクへの警戒が強かったぶん、反動高で強い動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは19950円−20150円。