23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>■株式見通し:国内外の政治リスクを見極め<br/>■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の売り越しとの観測<br/>■前場の注目材料:トヨタ、NTTと自動運転における5G活用で提携へ<br/><br/><br/>■国内外の政治リスクを見極め<br/><br/>23日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。22日の米国市場では、オバマケア代替法案を巡る採決を控え、模様眺めムードが強まっていた。前日の大幅下落の反動から半導体関連はリバウンドをみせており、ナスダックは上昇。一方で、NYダウは小幅ながら続落だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の18915円、円相場は1ドル111円25銭辺りで推移している。<br/><br/>日経平均は昨日400円を超す大幅な下げとなったが、本日も国内外の政治リスクを警戒するなか、自律反発も期待しづらいところであろう。国内では衆参両院の予算委員会で、「森友学園」の籠池理事長の証人喚問が行われる。発言内容次第では波乱の相場展開となる可能性がある。<br/><br/>また、これが通過したとしても米国ではオバマケア代替法案を巡る採決が控えている。共和党内から法案通過を阻止する動きがあると伝えられるなか、仮に否決されれば、投資家の失望を誘う可能性があるだろう。その他、英国で発生したテロ事件なども嫌気されやすく、方向感が掴みづらい相場展開か。物色は個人主体による中小型株での短期的な値幅取りが中心になりそうだ。<br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/>■外資系証券の注文動向:差し引き130万株の売り越しとの観測<br/><br/><br/>朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1110万株、買い980万株、差し引き130万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。<br/><br/>03月15日(水):470万株の売り越し<br/>03月16日(木):160万株の買い越し<br/>03月17日(金):110万株の買い越し<br/>03月21日(火):50万株の売り越し<br/>03月22日(水):490万株の売り越し<br/><br/><br/>■前場の注目材料<br/><br/>・NYダウは下落(20661.30、-6.71)<br/>・NY原油は下落(48.04、-0.20)<br/>・シカゴ日経225先物(18915、+5)<br/>・円相場、1ドル111円20-25銭<br/>・「森友学園問題」での政治リスク<br/>・英国で銃乱射事件<br/>・米1月FHFA住宅価格指数0.0%、予想下回る<br/>・米2月中古住宅販売件数548万戸、予想下回る<br/>・NZ準備銀行、政策金利を据え置き<br/><br/>・トヨタ<7203>、NTT<9432>と自動運転における5G活用で提携へ<br/>・リクルートHD<6098>、駐車場シェアリングサービスへ<br/>・イオン<8267>、イオンリテール全店舗に仕入れ責任者配置<br/><br/>☆前場のイベントスケジュール<br/><br/><国内><br/>・10:30  国債投資家懇談会<br/>・午前と午後に参院と衆院の予算委員会で森友学園・籠池氏の証人喚問予定<br/><br/><海外><br/>・特になし<br/><br/><br/>

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