日経平均は4日ぶり大幅反落。大統領就任式があった20日の米国市場でNYダウは上昇したが、為替市場ではトランプ新大統領の保護主義的な政策への警戒感などから1ドル=113円台まで円高が進み、本日の日経平均はこれを嫌気して199円安と19000円を割り込んでスタートした。朝方に一時18879.68円(前週末比258.23円安)まで下落したが、その後は18900円台でのもみ合いが続いた。後場に入ると日本銀行による上場投資信託(ETF)買い入れを支えに19000円台を回復する場面もあったが、引けにかけて再び弱含んだ。<br/><br/>大引けの日経平均は前週末比246.88円安の18891.03円となった。東証1部の売買高は17億7770万株、売買代金は2兆2005億円だった。業種別では、その他金融業、保険業、不動産業、輸送用機器が下落率上位だった。一方、金属製品のみわずかに上昇した。<br/><br/>個別では、大塚HD<4578>が4%超の下落。引けにかけて日経平均構成銘柄への採用に伴うリバランス買いが発生するとみられていたが、利益確定売りに押された。その他売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、任天堂<7974>などがさえない。ファーストリテ<9983>やKDDI<9433>も軟調で指数の押し下げ役となった。また、タカタ<7312>が3日連続でストップ安比例配分となり、フィールズ<2767>やアクリーティブ<8423>とともに東証1部下落率上位となった。一方、東芝<6502>は9%高と急伸。同社が検討する半導体事業の分社化で、米ファンドなどが出資候補として名乗りを上げたと報じられている。その他ではキーエンス<6861>が堅調で、日本電産<6594>やSUMCO<3436>は小じっかり。また、Vテク<7717>が独自開発した有機ELディスプレイに関する報道を受けて急伸し、エストラスト<3280>やgumi<3903>などとともに東証1部上昇率上位となった。<br/>

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