ADVFN Logo ADVFN

Hot Features

Registration Strip Icon for default 登録して無料でリアルタイムの株価、インタラクティブチャート、ライブオプションフローなどを入手してください。

2017年6月16日の日経概況

Share On Facebook
share on Linkedin
印刷

2017年6月16日の東京株式市場は小幅に5日ぶりに反発しました。

©

終値は111円44銭(0.56%)高の1万9943円26銭でした。

大きな上昇材料はありませんでしたが、

円高色の強かった前日までの動きから一変、

109円台に進んだ円安基調を受けて、輸出関連銘柄を中心に買いが入りました。

テクニカル的にはまだ迷いの残る形で今週の取引を終えましたが、

来週も底固い動きは想定されます。

本日も最後までしっかりお読みください。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【米国市場の動向】

 

前営業日の米国市場は反落と続落になりました。

ダウ工業株30種平均は反落して、

前営業日比14ドル66セント(0.1%)安の2万1359ドル90セント、

ナスダック総合株価指数は続落して、

前営業日比29.391ポイント(0.5%)安の6165.501で取引を終えました。

 

大きな悪材料があるわけではありませんが、

アマゾン、アップルなど、今年の相場を牽引してきた

ハイテク関連株に利益確定の売りが継続して

相場全体を押し下げました。

 

加えて、前日にあげていた金融銘柄に売りが入り、

原油安を受け、石油関連株にも売りが広がったことで

下げ幅は112 ドルに達することもありました。

しかし、引けにかけて縮小させながら小幅安になったことは

下値が限定的でまだ強い動きであることを証明するものでもあります。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【日本市場の動向:ファンダメンタル】

6月14日のCME日経平均先物は小幅の反発、

前日比20円高の1万9870円で引けました。

SGX日経平均先物は小幅の反発で

前日の清算値と比べ65円高の1万9885円で始まりました。

 

日本市場は前日までの円高基調が、円安に振れ、

買いが先行、99円高の1万9931円で寄り付きました。

民事再生法の適用申請へ最終調整に入ったと報じられた

タカタの影響で自動車関連銘柄に懸念がありましたが、

市場の反応は限定的でした。

 

100円を挟んで上昇幅の一進一退が続いた後、

105円前場引けを迎えてから、

午後に入っても膠着感は残り、強い上昇というより

迷いが残る111円上昇で今週の取引を終えました。

 

円安が進んだことで前日まで勢いついていた

内需関連に売りが出て、

小売、水産・農林、電気・ガス業などに

売りが集中しました。

 

東証1部の売買代金は概算で3兆1900億円でした。

1週間ぶりの3兆円台のせです。

売買高は22億8556万株、東証1部の値上がり銘柄数は1237、

値下がり652、変わらず129でした。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は長い上下ひげを長い持つ短陽線を形成しました。

前日とほぼ同じ形ですが、高値と安値は切り上げる上昇の形です。

しかし、長いひげを伴い短い実体なので、

強い上昇だとは判断できません。

 

25日移動平均線と 5日移動平均線は離れましたが、

一目均衡表の転換線が上値を抑え、

まだはっきりした上昇への回帰は示していません。

 

むしろテクニカル的には調整を強めるサインが出ています。

5日移動平均線が下向きで、25日移動平均線とのデッドクロスが目前です。

デッドクロスが確認されると心理的に崩れやすいので

しばらくは調整に入る可能性もあります。

 

日経の週足は長い上下ひげを長い持つ短陽線ですが、

高値と安値は切り下がる下落の形、

2週連続の下落を形成しました。

 

調整に入る場合は、5/19週に形成された

安値19,449円が目処になります。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

今週はわかりやすく下げることもなく、

方向感の乏しい動きになりました。

期待していたFOMCの結果は市場の予想から外れのない結果で、

日本の相場は低調な経済指標で円高に振れられ、

下げ幅を広げた後は、再び円安で反発するなど

レンジ相場を連想させる動きでした。

 

来週も明確な方向感を持たせる材料が少ないことから、

レンジ相場を極めて行くことが予想されます。

日米とも中央銀行を巡ってのイベントを通過、

材料難になることは用意に推測できます。

 

日本株にも波及する材料になるものは

米国のハイテク株関連です。

今年の相場を牽引してきたハイテク関連がいよいよ曲がり角にさしかかった

雰囲気が見られます。

しかし、ここまでの上昇幅を考えると、ここからもうちょっと下げても

健全な動きと言える範囲ではないでしょうか。

 

来週は為替の動きとハイテク株の動向に注目しながら、

経済指標が出てくる際は、それを米国市場がどのように織り込むか

これによって一進一退をすると予想されます。

あくまでも外部頼りになっているところですが、

今年の相場を握っている為替自体が外部要因に依存しているので、

致し方のないことでもあります。

 

それでは、よい週末を!

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【各市場の動き】

 

日経平均(円)

19,943.26   +111.44   +0.56%

NYダウ(ドル)

21,359.90   -14.66    -0.06%

ドル(円)

111.18-19   +1.67円安  +1.52%

ユーロ(円)

124.18-22   +1.60円安  +1.30%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

ADVFN.comサイトのブログは、独立した金融解説のためのものです。これらのブログは、共通キャリア·プラットフォームを介して独立した著者によって提供されており、ADVFN PLCの意見を表すものではありません。 ADVFN PLCは、これらの記事を編集、承認等しないため、その責任を負わず、また、第三者が、これらの情報に頼ることに対して一切の保証はいたしません。 ADVFN.comサイトにおける情報は、一般的な情報と使用目的のためのもので、特定の要件に対応するものではありません。

コメントを書く