NYタイムのドル円は、米12月生産者物価指数が前月比マイナスの水準へ落ち込んだこと、新規失業保険申請件数が4週連続の増加となったことで、111円後半から昨年11月28日以来の安値111.04円まで下落した。ユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨がフォワードガイダンス変更示唆やインフレ圧力への言及するタカ派な内容だったことを受けて1.2059ドルまで上昇。ユーロ円も134.35円まで強含んだが、ドル円の下落による円買いに振らされ、133円後半へ押し戻された。
東京タイムのドル円は、昨日の米生産者物価指数の低下の後を受けた今夜の米消費者物価指数(CPI)の結果への警戒感から、上値の重い展開が続きそうだ。CPIとともに発表となる米小売売上高は、年末商戦の好結果を反映した底堅い内容になると思われる。だが、市場はすでに相応に織り込んでいるとの見方もあり、やはりCPIの次第とみられる。それまでは、本邦経済指標の結果を受けた金融市場の動向や、タカ派なECB議事要旨での動意から一夜明けた欧州市場の反応をにらみつつ、比較的落ち着いた推移ながらドル安・円高の地合いが持続しやすいだろう。本邦経済指標への為替直接的なインパクトは限定的だと考えられる。2月景気ウォッチャー調査・先行き判断DIの結果は、株価の先行きを示唆する材料として注目されるが、即座に市場の動意につながるような材料ではない。

US Dollar vs Yen (FX:USDJPY)
FXチャート
から 3 2024 まで 4 2024 US Dollar vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック
US Dollar vs Yen (FX:USDJPY)
FXチャート
から 4 2023 まで 4 2024 US Dollar vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック