東京市場は堅調か。欧州株は上昇。イタリアの地方行2行の破綻処理決定で、金融株に買いが入った。米国株はまちまち。欧州株高を好感する動きも見られたが、アルファベットなどハイテク株が弱く、ナスダック総合が下げて終えた。ドル円は足元111円80銭近辺での推移。ドラギECB総裁が低金利環境の継続に前向きな姿勢を示したことがユーロ安・ドル高を誘引したことから円安が進んだ。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて65円高の20185円、ドル建ては105円高の20225円で取引を終えた。
円安の進行が日本株にとって買い安心感を強める材料になると考える。米国株は方向感に乏しい動きが続くが、弱い5月耐久財受注などに対するネガティブ影響は限定的で、下げづらい地合いが醸成されている。日経平均は6月2日の高値20239円あたりでは上値も抑えられそうではあるが、プラス圏でしっかりの動きが続くと予想する。予想レンジは20150円−20250円。