東京市場はもみ合いか。フランス大統領選挙の第1回投票結果を好感して欧米市場はそろって大幅高。ダウ平均は200ドルを超える上昇となり、NASDAQ総合は史上最高値を更新した。ただ、東京市場ではこの材料は既に消化済み。ドル円は109円80銭近辺と、きのうの水準からはやや円高。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて70円安の18870円、ドル建ては40円安の18900円で取引を終えており、一段高を示唆するほどの動きとはなっていない。
欧米株の強い動きの割にはスタートが弱めになると見込まれることから、上値追いには慎重になる地合いが想定される。北朝鮮の朝鮮人民軍創軍85周年イベントを前に、トランプ大統領が各国首脳と電話協議を行うなど、朝鮮半島のリスクが強く意識されている点も警戒材料。欧米株高自体は素直に好感でき、先の株高期待は高まることから下値は固いと考えるが、きょうに関しては、様子見姿勢から動きづらい展開を予想する。日経平均の予想レンジは18780円−18920円。