17日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比73.96ポイント(0.31%)安の24033.74ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が94.89ポイント(0.91%)安の10360.13ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は862億9600万香港ドルと高水準ながらも前日からは縮小している(16日は1076億3000万香港ドル)。<br/><br/>高値警戒感が浮上。昨日の相場では、ハンセン指数が1年7カ月ぶり、H株指数が1年3カ月ぶりの高値をそれぞれ切り上げている。また、週末要因もあるため、買いを手控えるスタンスが広がった。ただ、下値を叩く動きはみられない。本土マネーの香港流入などが相場を支えている。<br/><br/>ハンセン指数の構成銘柄では、金融業香港大手の東亜銀行(23/HK)が4.1%安と後場に急落。同社が昼に公表した通期業績では、純利益が前年比で3割減少したことが明らかにされた。パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)は3.7%安と続落。10~12月期の7割減益を嫌気した売りが続いた。<br/><br/>H株銀行セクターも下げが目立つ。中国農業銀行(1288/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって2.4%安、中国銀行(3988/HK)が2.0%安、中国建設銀行(939/HK)が1.6%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.4%安とそろって反落する。同セクターの銘柄群は、融資需要の拡大見通しなどを材料に、ここのところ軒並み急伸していた。<br/><br/>本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.85%安の3202.08ポイントで取引を終えた。新規の買い材料に乏しいなかで売られる流れ。これまでの好材料(景気指標の上振れ、年金資金の流入期待など)は前日までの相場にいったん織り込まれた——との見方が流れている。上海総合指数は今月に入り上昇基調を強め、足元では約2カ月ぶりの高値水準を回復していただけに、利食い売りも出やすい状況だった。<br/><br/><br/>【亜州IR】<br/><br/><br/><br/>

<SK>