NYタイムは、ダドリー米NY連銀総裁が数年のうちに賃金が3%上昇することを予想し、利上げのネガティブな影響も否定したこともあり、米長期債利回りが一時2.191%まで上昇したことを背景にドル高になった。本日は米国の経済指標の発表もなく、このNY連銀総裁の発言以外は材料が無かったが、利回り、ドルともに底堅くドル円は一時111.60円、ユーロドルは1.1143ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9760CHFまでドル買いが進んだ。ポンドドルは本日から英・EU離脱交渉が始まるなか、ロンドン時間で3営業日ぶりの高値1.2815ドルまで上昇したが、その後はドル買いの流れで徐々に下落し1.2724ドルまで下がった。
オセアニア通貨はまちまちだった。格付け会社ムーディーズが豪主要銀行4行の格付けをAA3から、AA2に格下げすることを発表し一時豪ドルは売られた。しかしその後、豪ドル/ドルは0.7600ドル前後、豪ドル円は84円後半まで買い戻され、格下げで売られた下落幅は解消された。豪州の銀行は住宅ローンと労働者の賃金上昇が弱い問題を抱えていることもあり格下げになったが、豪州自体のここ最近の経済指標は非常に力強く、本日もロウRBA総裁も経済は力強く成長していると発言していることもあり、銀行格下げでの豪ドル売りには限界があった。NZドルは対豪ドルでの売りが目立ったこともあり重く、対ドルでは0.7227ドルまで売られ、対豪ドルでは1.0500NZドルを超えて取引された。加ドルは一時原油価格が小幅高になり45ドルを回復したこともあり、対ドルでは1.3191加ドル、対円では3月21日以来の84.44円まで加ドル買いが進んだ。しかしその後原油価格は下げに転じたことで、ドル/加ドルも1.32前半まで押し戻された。
クロス円は方向感がなかった。ユーロ円は124.50円を高値に124円前半で底堅かった反面、NZドル円は80円半ば、ポンド円は142.00円前後とほぼ本日のレンジの真ん中でもみ合いだった。
6時現在、ドル円は111.53円、ユーロドルは1.1149ドル、ユーロ円は124.33円で推移。

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