<br/>2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>■株式見通し:イタリアの国民投票控えて短期筋の値幅取りが中心に<br/>■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越し<br/>■前場の注目材料:与党、カジノ法案きょう採決の方針<br/><br/><br/><br/><br/><br/><br/>■イタリアの国民投票控えて短期筋の値幅取りが中心に<br/><br/><br/>2日の日本株市場は買い一巡後は、次第に利益確定の売りからこう着感が強まりそうである。1日の米国市場では原油相場上昇や予想を上回る経済指標を受けてNYダウは最高値を更新。一方で、アップル向けサプライヤーへの業績懸念からハイテク株に売りが広がっており、ナスダックは下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の18440円だった。<br/><br/>週末の雇用統計を見極めたいとする模様眺めムードがありそうだが、これまで堅調な経済指標の発表が相次いでおり、ハシゴを外されることはなさそうである。結果的には12月利上げを後押しする流れとなり、ドル高・円安につながろう。もっとも、市場の関心は12月4日に行われるイタリアの憲法改正の是非を問う国民投票の行方であろう。<br/><br/>この影響を受けるのが週明けの日本株市場であるため、オーバーウィークのポジションは取りづらいところであろう。原油相場が節目の50ドルを突破し、円相場は1ドル114円台での推移と、押し目買い意欲は強そうだが、上値追いは慎重になりそうだ。そのため、指値の薄い状況になりやすく、インデックスに絡む売買に振られやすくなる。<br/><br/>物色としてはアップルのiPhone関連は売りが優勢となりやすい。一方で、ドローンや3Dプリンター、カジノ、宇宙などのテーマ株の一角には短期筋の値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。<br/><br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/><br/>■外資系証券の注文動向:差し引き50万株の買い越し<br/><br/>朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1500万株、買い1550万株、差し引き50万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。<br/><br/><br/>11月25日(金):10万株の売り越し<br/>11月28日(月):120万株の買い越し<br/>11月29日(火):80万株の買い越し<br/>11月30日(水):30万株の買い越し<br/>12月01日(木):30万株の売り越し<br/><br/><br/><br/>■前場の注目材料<br/><br/>・NYダウは上昇(19191.93、+68.35)<br/>・NY原油は上昇(51.06、+1.62)<br/>・インド経済、高額紙幣廃止が成長の重しに<br/>・与党、カジノ法案きょう採決の方針<br/>・11月国内新車販売7.4%増<br/>・キヤノン<7751>、宇宙ロケット事業に参入<br/>・DeNA<2432>、検索上位狙い編集歪む、合計9情報サイトを事実上休止<br/>・燃油サーチャージ、来年2月発券分から復活見通しでJAL<9201>、ANA<9202>など影響も<br/>・味の素<2802>、カゴメ<2811>、ハウス食品<2810>、、日清フーズは19年メドに物流一本化<br/><br/><br/>☆前場のイベントスケジュール<br/><br/><br/><国内><br/>・08:50 11月マネタリーベース(10月:前年比+22.1%)<br/><br/><br/><海外><br/>・09:30 豪・10月小売売上高(前月比予想:+0.3%、9月:+0.6%)<br/><br/>

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