皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。<br/><br/>「ウイルス変異株の感染拡大を警戒してリスク回避の円買い」<br/><br/>ドル・円は強含みとなりました。新型コロナウイルス変異株の流行によって世界経済の持続的な回復が阻害されるとの懸念が高まり、リスク回避の円買いや米長期金利低下に伴うドル売り・円買いが先行したものの、新型コロナウイルス変異株の感染流行に対する過剰な警戒感は低下し、米長期金利は反転したことや、米国株式の上昇を意識して週後半はリスク選好の円売りが優勢となりました。<br/><br/><br/>ユーロ・円は下げ渋りとなりました。新型コロナウイルス変異株の感染拡大によって世界経済の持続的な回復は難しくなるとの懸念が高まり、リスク回避的なユーロ売り・円買いが観測され、一時128円台後半まで下落しました。ただ、週後半は新型コロナウイルス変異株への警戒感は行き過ぎとの見方が広がり、欧米株式は反発し、リスク回避的なユーロ売り・円買いは縮小しました。<br/><br/>さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。<br/><br/>ドル・円は『底堅い値動き』を予想しています。米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で早期の金融引き締めに慎重な姿勢を維持するとみられ、リスク選好的なドル買いが大きく広がることは期待できないと見られます。ただ、『米国経済正常化への期待は維持されており、新型コロナウイルス変異株の感染流行が警戒されているものの、リスク回避的なドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる』と述べています。<br/><br/>ユーロ・円については『もみ合い』を予想しています。『欧州中央銀行(ECB)は金融緩和策縮小に慎重な姿勢を保つとみられ、ユーロ圏の金利先高観は多少後退し、ユーロ売り・円買いが優勢となりそうだ』と予想しています。ただ、『4-6月期域内総生産(GDP)が市場予想を上回った場合、リスク回避的なユーロ売り・円買いは縮小する可能性がある』と言及しています。<br/><br/>ポンド・円は『もみ合い』を予想しています。ジョンソン政権は『新型コロナウイルスの制限措置を解除し、正常化期待のポンド買いが先行しそうだ』と述べています。また、『英中央銀行の緩和策長期化方針に対し議会から批判が出始め、ポンドは売りづらい見通し』としています。ただ、『新型コロナウイルス・デルタ株のまん延で警戒感も広がっており、国内感染者数が大幅に増加した場合、ポンド売りが強まる可能性もあろう』と予想しています。<br/><br/>今週の豪ドル・円は『弱含み』を予想しています。豪州国内で実施されている都市封鎖措置(ロックダウン)が期限日にすべて解除される保証はないため(ビクトリア州や南オーストラリア州は27日、ニューサウスウェールズ州は30日が期限)、先行き不透明感が豪ドルへの売り圧力になりそうです。『豪準備銀行(中央銀行)がインフレ動向を注視する姿勢をみせるなか、4-6月期消費者物価指数の発表が注目される』と述べています。<br/><br/>参考にしてみてくださいね。<br/><br/>上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。<br/><br/>フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子<br/><br/>

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