皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。<br/><br/>ドル・円は伸び悩みました。7月13日発表の6月消費者物価コア指数は前年比+4.5%の高い伸びを記録し、ドル・円は110円70銭まで買われました。しかしながら、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は14、15日に米議会上下両院で行われた議会証言で、「インフレの上昇は一時的であり、経済が緩和縮小の条件を満たすのは程遠い」との見解を伝えたため、量的緩和策の早期縮小観測は後退し、長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となり、一時109円台後半まで反落しています。<br/><br/><br/>ユーロ・円は弱含みました。欧州中央銀行(ECB)は現行の金融緩和策を長期間維持するとの見方は変わらず、ユーロ売り・米ドル買いが優勢となりました。米ドル・円相場は円高方向に振れたことから、リスク回避のユーロ売り・円買いも観測されており、ユーロ・円は一時131円09銭まで買われたものの、週後半に129円台半ば近辺まで下落しています。<br/><br/>さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。<br/><br/>ドル・円は『やや底堅い値動き』を予想しています。7月14−15日に行われたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言でパウエル議長は物価上昇について言及しましたが、『これに歯止めを掛けるために新たな措置を打ち出す意向はないことが確認された』ようです。7月13日発表の6月消費者物価指数コア指数は『前年比+4.5%と市場予想を上回る高い伸びを記録』しており、『コア指数の上昇率が前年比で4%を超えたのは1991年12月以来となる』と述べています。<br/><br/>ユーロ・円については『もみ合い』を予想しています。『ユーロ圏7月製造業・サービス業PMIの数値が有力な手掛かり材料になりそうだ』と述べています。これらが市場予想とおおむね一致した場合、『域内経済の持続的な回復への期待は残されることから、リスク回避的なユーロ売り・円買いが強まる可能性は低いとみられる』と分析しています。<br/><br/>ポンド・円は『伸び悩み』を予想しています。直近発表のインフレ率は市場予想を上回ったものの、『英中央銀行のベイリー総裁は「インフレを巡る判断を急がない」との見解を伝えており、金融緩和策の早期縮小観測はやや後退』と伝えています。新型コロナウイルスの制限措置は7月19日に解除されますが、『ウイルス感染増加に対する警戒感は消えていないことから、リスク選好的なポンド買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる』と分析しています。<br/><br/>今週の豪ドル・円は『底堅い展開』を予想しています。豪国内での変異ウイルス感染拡大への懸念が続くなか、豪準備銀行(中央銀行)の7月理事会議事要旨の発表が注目されます。同会合では、『債券買い入れプログラム(第2弾9月に終了)を11月中旬まで延長も、購入ペースの減額(週50億豪ドルから40億豪ドルへ)を決定しており、今後の緩和縮小に向けた姿勢の強弱を探ることになる』と分析しています。<br/><br/>参考にしてみてくださいね。<br/><br/>上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。<br/><br/>フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子<br/><br/>

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