皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。<br/><br/>先週のドル・円は弱含みとなりました。7月7日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨(6月15-16日開催分)には、「多くのメンバーがインフレは弱まると予想」、「量的緩和策の縮小について著しい進展の基準はまだ満たされていない」などの記述が含まれており、量的緩和策の早期縮小観測は後退。新型コロナウイルスの感染増加によって世界経済の早期回復への期待は低下しつつあることも嫌気されました。米長期金利の低下を受けてドル・円は節目の110円を下回り、一時109円53銭まで下落しています。<br/><br/><br/>ユーロ・円は弱含みました。7月の独企業景況感の低下や、ユーロ圏の5月小売売上高が市場予想を下回ったことを受けてユーロ売りが優勢となっています。欧州中央銀行は7月8日、一時的に2%超のインフレを容認すると発表したことから、ユーロ圏の金利先高観は後退し、ユーロ・円は一時、129円63銭まで下落しました。<br/><br/><br/>さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。<br/><br/>ドル・円は『底堅い値動き』を予想しています。『新型コロナウイルスのワクチン接種が世界的に進展しているものの、足元で発表された経済指標から景気回復の一服感が示されています。また、産油国間の政策不一致による原油の需給引き締めが強まり、原油価格は不安定な動きを見せている』と分析しています。日米の株価は調整圧力に押され、リスク回避的な取引が増えている。『このような状況下では、米連邦準備制度理事会(FRB)による将来的な金利引き上げの可能性を意識して、ドル選好地合いが見込まれる』と述べています。今週発表の米経済指標で、6月消費者物価指数や6月小売売上高が市場予想を上回った場合、『金融緩和策の早期縮小観測が再浮上し、ドルは売りづらい展開となりそうだ』と述べています。<br/><br/>ユーロ・円については『弱含み』を予想しています。7月14日発表のユーロ圏5月鉱工業生産が市場予想を下回った場合、『域内経済のすみやかな回復への期待は低下し、リスク回避的なユーロ売り・円買いが強まる可能性がある』と述べています。新型コロナウイルス・デルタ株のまん延も警戒され、ユーロ売りの支援材料になる可能性があります。一方、『原油価格や株価、金利など相場が不安定化するなか、リスク回避の円買いがユーロを下押しする可能性も』と分析しています。<br/><br/>ポンド・円は『もみ合い』を予想しています。ジョンソン政権は新型コロナウイルスの制限措置を7月19日に解除することを計画しています。『国内経済正常化への期待は持続しており、ポンド買いは根強い見通し』と述べています。一方、『英中央銀行金融政策委員会(MPC)の政策委員の間では、金融緩和策の縮小については意見が分かれ、今後の議論が注視される』と予想しています。<br/><br/>今週の豪ドル・円は『底堅い展開か』を予想しています。『豪準備銀行(中央銀行)が債券購入の減額を決め、緩和縮小に着手したことで豪ドルは売りづらい』と述べています。中銀が雇用情勢の改善を政策の最優先課題としているなか、6月雇用統計の発表があり、『5月からの大幅な改善傾向が続くか注目される』と述べています。『引き続き世界的な変異ウイルス感染の状況などめぐる株価や資源価格動向を見極めへ』と言及しています。<br/><br/>参考にしてみてくださいね。<br/><br/>上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。<br/><br/>フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子<br/><br/>

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