米国株式市場は反発。ダウ平均は19.10ドル高の34466.24ドル、ナスダックは108.58ポイント高の14020.33で取引を終了した。朝方発表された5月CPIは市場予想を上回ったものの、連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和の縮小を急ぐほどではないと受け止められ、買いの安心感が広がった。週次新規失業保険申請件数も市場予想は上回ったものの、前週より減少し、労働市場の回復が続いていることが確認された。足元で売られていた景気敏感株が買い戻され、長期金利の低下はハイテク株など、PERの高い銘柄への買いを誘った。ダウは引けにかけて上げ幅を縮小し小幅高、ナスダックは終日堅調に推移した。セクター別では、医薬品・バイオテクが大きく上昇した一方、銀行、耐久消費財・アパレルが下げた。<br/><br/>高級家具小売りのRH(RH)は決算が市場予想を上回る内容で急伸。通期の見通しも上方修正した。企業管理ソフトウエアを手掛けるサービスナウ(NOW)は、ゴールドマン・サックスが強い買い推奨銘柄「コンビクションバイ」リストに追加したことを受けて、上昇した。ゲーム販売会社のゲームストップ(GME)は、前日引け後にアマゾン・ドット・コム出身者をトップに起用する人事と新株発行を伴う資金調達計画を発表し、下落。証券取引委員会(SEC)から調査を受けていると明らかにしたことも嫌気された。住宅市場の需要の減退が指摘され、DRホートン(DHI)やレナ—(LEN)などの住宅建設会社が軒並み下落した。<br/><br/>石油輸出国機構(OPEC)は10日に公表した月報で、今年の原油需要見通しを据え置いた。下期に石油需要の回復が加速すると見込んでいる。<br/><br/>Horiko Capital Management LLC<br/><br/>

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