皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先々週・先週のマーケットを振り返ってみましょう。<br/><br/><br/>ドル・円は反発し、連休中の5月3日に109円70銭までドル高・円安に振れました。バイデン米大統領が提示した富裕層向けのキャピタルゲイン増税案が修正なしで法制化される可能性は低いとの見方が広がり、ドル売り・円買いは縮小しました。米国における新型コロナウイルスのワクチン接種拡大によって経済活動のさらなる拡大が期待されており、リスク選好的なドル買い・円売りが優勢となっています。<br/><br/>ユーロ・円は強含みました。欧州中央銀行(ECB)による大規模金融緩和策は長期間維持される可能性が高いと予想されているものの、ユーロ圏諸国における経済活動の段階的な拡大を好感したユーロ買い・円売りが観測されており、ユーロ・円は4月29日に2018年10月以来となる132円37銭まで上昇、5月第一週は主に131円台で推移しています。<br/><br/>さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。<br/><br/>ドル・円は『底堅い値動き』を予想しています。米連邦準備制度理事会(FRB)は緩和政策の長期化方針を維持しており、長期金利が低下した場合は『ドル売り・円買いが優勢となりそう』だとみています。ただ、『今週発表される経済指標が堅調だった場合、米国経済の正常化を期待してドル買い・円売りは継続するとみられる』と分析しています。イエレン米財務長官は米誌のインタビューで、バイデン政策による財政出動により政策金利引き上げの可能性に言及したが、その後発言を撤回しています。『リスク選好的なドルは一服したが、新型コロナウイルス向けワクチンの普及で経済指標の改善が目立つ』と言及しています。<br/><br/>ユーロ・円については『底堅い値動き』を予想しています。欧州中央銀行(ECB)当局者の発言で将来的な緩和縮小への思惑が浮上しているが、『ユーロ圏の経済指標が堅調だった場合、金融緩和策の早期縮小への思惑が広がり、ユーロ買い・米ドル売りは強まる可能性がある』と述べています。『欧州連合(EU)が新型コロナウイルスのワクチンを接種した渡航者を受け入れる方針も買い材料になるとみられている』と分析しています。<br/><br/>ポンド・円は『底堅い値動き』を予想しています。『英中央銀行金融政策委員会(MPC)は現行の緩和政策を維持したが、資産買入れ規模の段階的縮小への思惑は根強く、リスク選好的なポンド買いがただちに縮小する可能性は低い』と述べています。『今週発表される英経済指標が市場予想を上回った場合、ポンド買い・円売りが強まる可能性がある』と予想しています。<br/><br/>今週の豪ドル・円は『底堅い展開』を予想しています。英仏イタリアなどで行動制限の段階的緩和が進み、米国では疾病対策センター(CDC)がワクチン接種で7月までに国内感染者数が急減するとの見通しを示す状況が好感され、『リスク選好的な豪ドル買い・円売りが続きそうだ』と述べています。『豪準備銀行(中央銀行)は資産購入プログラム第2弾(9月終了予定)の今後について7月に検討としたが、今の段階ではまだ反応しにくい面があると思われる』と言及しています。<br/><br/>参考にしてみてくださいね。<br/><br/>上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。<br/><br/>フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子<br/><br/>

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