皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。<br/><br/><br/>ドル・円は続落。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は4月14日に行われた講演における質疑応答で、「ほとんどのメンバーが2024年まで利上げを予想していない」と述べたことから、早期利上げ観測はさらに後退。米長期金利の低下を意識して週後半に108円61銭までドル安・円高に振れる展開となりました。<br/><br/>ユーロ・円は伸び悩み。欧州各国における新型コロナウイルスのワクチン接種ペースの加速が期待されたことから、週初に130円61銭まで買われました。しかしながら、米ドル・円相場が円高方向に振れたことから、4月13日に129円80銭まで反落しました。その後、米長期金利の低下を意識したユーロ買い・米ドル売りが優勢となったものの、対円レートは主に130円台前半で推移となりました。<br/><br/>さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。<br/><br/>ドル・円は『底堅い値動き』を予想しています。米金融緩和策の長期継続観測は後退していないこと、新型コロナウイルス向けのワクチン接種について、有効性や安全性について不透明感が広がっていることから、ドル・円の取引ではリスク回避的な円買いが一部で観測されているようです。しかしながら、『ユーロ、英ポンド、豪ドルなどの通貨に対するドル売りは大きく広がっていないため、ドル・円の取引でもドル売り・円買いがさらに広がる可能性については懐疑的な見方が浮上している』と考察しています。<br/><br/>ユーロ・円については『弱含み』を予想しています。欧州での新型コロナウイルスまん延の影響が警戒されるなか、『欧州中央銀行(ECB)は22日開催の理事会で現行の金融政策を長期間据え置く公算です。ECBのハト派寄りの方針は織り込み済みですが、慎重な経済見通しが提示された場合、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが再び強まり、この影響でユーロ・円は円高方向に振れる可能性があると予想します。その場合は130円台後半で上げ渋る状態が続くとみられると分析しています。<br/><br/>ポンド・円は『もみ合い』を予想しています。英国の新型コロナウイルス対策の制限緩和が進む半面、アストラゼネカ製ワクチンの有効性をめぐる判断が注目され、ポンドは積極的に買いづらい展開となりそうです。また、一部では『北アイルランドでの暴動がエスカレートしつつあることから、ポンド売り材料となる可能性がある』との見方も出ています。<br/><br/>今週の豪ドル・円は『底堅い展開』を予想しています。3月雇用統計で失業率の低下や雇用者数の増加傾向が確認されました。経済の順調な回復が確認されたことで、現行金融緩和政策の長期的維持の見方はやや後退し、豪ドルは売りづらい展開を予想しています。また、豪準備銀行(中央銀行)の4月理事会議事要旨で住宅価格の上昇に警戒が示されれば、ある程度の豪ドル買いにつながる可能性があります。<br/><br/>参考にしてみてくださいね。<br/><br/>上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。<br/><br/>フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子<br/><br/>

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