15日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。新型コロナウイルス向けワクチンの接種に関する不透明感で、円買いは根強い見通し。ただ堅調な米経済指標を受け、正常化期待が高まればドル売りは縮小しそうだ。<br/><br/>ワクチン接種の進ちょくに期待と不安が交錯し、全般的に方向感は乏しい。前日は欧州中銀(ECB)副総裁による緩和政策継続への言及で、ユーロ売りが優勢となる場面もあった。その後NYダウが強含むとリスクオンのドル売りでユーロ・ドルは1.20ドルに接近し、ドル・円は108円後半で下押しされた。本日アジア市場は午前中に発表された豪雇用統計が堅調な内容となったものの、リスクオンのムードは弱まり、豪ドルはドルと円に対し下落。ドル・円もやや値を下げた。<br/><br/>この後の海外市場では米経済指標が注目される。今晩の小売売上高や新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、NY連銀製造業景気指数はいずれも前回を上回る見通し。強い小売売上高なら国内総生産(GDP)の大幅改善への思惑につながり、早期正常化への期待が高まりそうだ。一方、本格化した企業決算で好業績が示されれば債券売り・株買いに振れ、ドルを押し上げる要因となろう。ドル・円は節目付近で売りが観測される半面、大幅安は想定しにくい。<br/><br/>【今日の欧米市場の予定】<br/>・21:30 米・3月小売売上高(前月比予想:+5.7%、2月:-3.0%)<br/>・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:70.0万件、前回:74.4万件)<br/>・21:30 米・4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:40.9、3月:51.8)<br/>・21:30 米・4月NY連銀製造業景気指数(予想:19.2、3月:17.4)<br/>・22:15 米・3月鉱工業生産(前月比予想:+2.5%、2月:-2.2%)<br/>・22:15 米・3月設備稼働率(予想:75.6%、2月:73.8%)<br/>・23:00 米・4月NAHB住宅市場指数(予想:84、3月:82)<br/>・23:00 米・2月企業在庫(前月比予想:+0.5%、1月:+0.3%)<br/>・24:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンライン討論会参加<br/>・03:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁オンライン講演(金融安定化と金融政策)<br/>・05:00 米・2月対米証券投資収支(ネット長期有価証券)(1月:+908億ドル)<br/>・05:00 メスター米クリーブランド総裁ビデオ会議参加<br/><br/><br/><br/>

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