20日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米大統領就任式のスムーズな政権移行が観測され、安全通貨のドルは下押しされる見通し。ただ、バイデン政権による政策期待で株高に振れれば、リスク選好の円売りが見込まれる。<br/><br/>焦点となっていたイタリアの政局で、コンテ政権が新任投票で議会上院の過半数を失いながらも、政権を維持したことから政治の不安定化はいったん回避された。オランダの政局も注目されるが、19日はドイツのZEW景況感調査が予想外に堅調な内容となり前週売られたユーロは買戻しにより1.21ドル台半ばに持ち直している。本日アジア市場もその流れが受け継がれ、ユーロ買い・ドル売り主導の展開に。また、日経平均株価が軟調地合いとなり円買いに振れやすいなか、ドル・円は103円後半で小幅に値を下げた。<br/><br/>この後の海外市場では米大統領就任式が注目材料。トランプ大統領の支持者による議事堂乱入の経緯もあり、政権移行が円滑に行われるか警戒感は根強い。ただ、バイデン政権の正式発足ならリスクオンのムードが優勢となり、株高を手がかりに安全通貨売りが強まりそうだ。次期米財務長官に指名されたイエレン連邦準備制度理事会(FRB)前議長は前日の公聴会で、バイデン政権の大型追加対策に言及。先行きは不透明ながら政策期待により株高は継続の見通しで、ドル・円は下押しされる半面、円売りが下支えする展開とみる。<br/><br/>【今日の欧米市場の予定】<br/>・17:00 南ア・12月消費者物価指数(前年比予想:+3.1%、11月:+3.2%)<br/>・19:00 ユーロ圏・12月消費者物価指数改定値(前年比予想:-0.3%、速報値:-0.3%)<br/>・22:30 カナダ・12月消費者物価指数(前年比予想:+1.1%、11月:+1.0%)<br/>・24:00 米・1月NAHB住宅市場指数(予想:86、12月:86)<br/>・24:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.25%に据え置き予想)<br/>・米大統領就任式<br/><br/><br/>

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