30日の日経平均は反発。293.10円高の22288.14円(出来高概算12億4000万株)で取引を終えた。米株高の流れを引き継ぐ格好から買い先行で始まると、前場半ばには一時22448.30円まで上げ幅を広げる局面もみられた。ただし、月末要因もあって積極的な参加者は限られており、月末リバランスによる需給要因などもあって、大引けにかけては上げ幅を縮める格好となった。<br/><br/>セクターでは鉄鋼、空運、不動産、非鉄金属、海運、水産農林、化学、建設がしっかり。半面、証券、医薬品、倉庫運輸、精密機器、陸運、小売が小安い。指数インパクトの大きいところではファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、東エレク<8035>が堅調。一方で、中外薬<4519>、アステラス薬<4503>、武田<4502>が小安い。<br/><br/>昨日、22000円を割り込んだ日経平均だったが、本日の上昇で引き続き22000円処での底堅さが意識される格好となった。25日線を挟んでのこう着とはなったが、想定されていた値動きであり、戻りの鈍さを警戒視する流れにはならないだろう。強い値動きが続いていた5G関連など上げ一服となったが、月末要因もあり、リバランスに伴う売買の影響もあったと考えられる。<br/><br/>米国においても月末のリバランスに伴う売り需要が警戒される一方で、マイクロンテクノロジーの予想を上回る決算を受けた時間外の上昇の影響が底堅さにつながる可能性はありそうだ。7月以降はETFの決算に絡んだ配当支払いのための株売りなどが意識されそうだが、強いトレンド形成が続いている5G関連などへは、押し目を拾うタイミングとなる可能性が意識されやすいところ。<br/><br/>また、中小型株については値動きの荒さが目立っているが、良好なトレンドを形成している銘柄等は、急落後の切り返しも早く、トレンドは崩れていない。テクニカル的な支持線を割り込まない調整局面では、こちらも押し目を拾うタイミングとなる可能性がありそうだ。<br/><br/>

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