19日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。全般的に株高に振れるなか、リスク回避の円買いは後退する見通し。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の先行きの見通しやアップルの業績悪化懸念で、一段のドル買いは縮小しそうだ。<br/><br/>3連休明けの前日NY株式市場ではダウが続落となったものの、大幅安は回避された。それを受け、本日のアジア市場で日経平均株価や上海総合指数の上昇を背景に前日までのリスク回避的な円買いは後退。日本国内での新型コロナウイルスの感染拡大で企業業績の悪化に警戒は根強いものの、株高を受けた円売りが主要通貨を押し上げている。ドル・円は今月12日高値の110円10銭台、1月17日の110円20銭台を次のターゲットとして意識。また、オプション絡みの売りが観測される110円30銭を上抜けられれば一段高との見方が浮上している。<br/><br/>ただ、この後の海外市場でドル・円は上値の重い展開となりそうだ。ドルは足元で新型ウイルスへの懸念から安全通貨として買いが入りやすい地合いが続く。また、ユーロ圏経済の減速が顕著となるなか、米国は対照的に景気拡大が見込まれるため、目先もユーロ売り・ドル買いが想定される。一方、今晩公表されるFOMC議事要旨でウイルス被害への警戒が示されれば、利下げ圧力への思惑でドル買いは縮小しよう。また、アップルの業績悪化見通しは想定外ではないものの、当面はインパクトとして残り、株高・ドル高局面では一段の上昇を抑える要因となろう。<br/><br/>【今日の欧米市場の予定】<br/>・17:00 南ア・1月消費者物価指数(前年比予想:+4.6%、12月:+4.0%)<br/>・18:00 ユーロ圏・12月経常収支(11月:+339億ユーロ)<br/>・18:30 英・1月消費者物価指数(前年比予想:+1.6%、12月:+1.3%)<br/>・18:30 英・1月生産者物価指数・産出(前年比予想:+1.0%、12月:+0.9%)<br/>・22:10 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(米国経済見通し)<br/>・22:30 米・1月住宅着工件数(予想:142万戸、12月:160.8万戸)<br/>・22:30 米・1月住宅建設許可件数(予想:145万戸、12月:142万戸←141.6万戸)<br/>・22:30 米・1月生産者物価指数(前月比予想:+0.1%、12月:+0.2%←+0.1%)<br/>・22:30 カナダ・1月消費者物価指数(前年比予想:+2.3%、12月:+2.2%)<br/>・22:30 メスター米クリーブランド連銀総裁が討論会出席<br/>・01:45 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がタウンホールイベントに出席<br/>・03:30 カプラン米ダラス連銀総裁講演<br/>・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1/28-29開催分)<br/>・06:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁が討論会出席(デューク大学)<br/><br/><br/><br/><br/>

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