12月10-11日に開催予定であるFOMC(連邦公開市場委員会)を見極めたいとの思惑から週明けは小動きとなりそうだ。先週の雇用統計が堅調な内容となり、米経済の減速懸念が和らいだことから利下げの可能性はほぼゼロで、当局の金利維持方針が再確認される展開となるだろう。また、米中協議の動向にも注意が必要だ。<br/><br/>経済指標では、11月消費者物価指数(11日)、11月生産者物価指数(PPI)(12日)、11月輸入物価指数(13日)、11月小売売上高(13日)などの発表が予定されている。全米小売業界(NRF) によると、11月28日の感謝祭から12月2日までの小売店舗及びオンラインでの買い物客は、昨年を約14%上回る水準となった。支出額は同16%増を記録した。今年はサイバーマンデーからクリスマスまでの期間が前年より6日間短く、消費者が前年よりも早く買い物を済まさなくてはならないとの焦りがある。11月小売売上高も高い伸びを記録することが予想される。<br/><br/>個別企業では、自動車部品小売のオートゾーン(10日)、ビデオゲーム小売のゲームストップ(10日)、アパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(11日)、グラフィックソフトのアドビ・システムズ(12日)、半導体のブロードコム(12日)、ソフトウェアのオラクル(12日)、会員制卸売のコストコ・ホールセール(12日)などの決算発表が予定されている。アドビ・システムズは、前回の決算で8-10月期の売上高及び一株利益の見通しが、ともに予想を下回っており注意が必要だ。コストコは、来店客殺到により一時店舗を閉鎖する事態となった上海店の動向に注目したい。<br/><br/>(Horiko Capital Management LLC)<br/><br/><br/>

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