20日のニューヨーク外国為替市場のドル円は、ダウ平均が一時640ドル超下落したことで112.31円まで下落後112.84円まで反発した。ユーロドルは、イタリアの財政懸念を背景に1.1359ドルまで下落した。
本日の東京市場のドル円は、米主要株式3指数の下落を受けた日経平均株価や上海総合指数の下落の可能性や原油価格の下落を受けて軟調推移が予想される。
ドル円の一目均衡表によるテクニカル分析では、雲の中(上限:112.85円・下限:112.17円)で推移しており、6日連続して高値と安値を切り下げていることで、下落トレンド入りの可能性が高まりつつある。昨日のドル円は10月30日の安値112.31円に面合わせした。
しかしながら、ドル買いオーダーが112.20-30円、112.10円、112.00円に断続的に控えており、下げ渋る展開となっている。112.00円にはNYカットオプション、割り込むとストップロスが控えており、本日も、一目均衡表・雲の下限の112.17円とストップロスの112.00円への売り仕掛けには要警戒となる。ドル売りオーダーは、113.00-30円、113.50-70円に断続的に控えている。
トランプ米大統領は、カショギ氏殺害事件に関して、ムハンマド・サウジアラビア皇太子が指示したかどうかに関わらず、サウジアラビアとの関係を重要視する、と述べ、サウジアラビアを巡る地政学リスクがやや後退している。しかしながら、サウジアラビア王室では、ムハンマド・サウジアラビア皇太子の王位継承を阻止する政変の動きが出ており、予断を許さない状況が続く。
メイ英首相に対する保守党議員による不信任決議の要請は48名に達したと報じられているが、不信任投票の公表まで48時間の猶予があるもようで、25日の欧州連合(EU)首脳会議での合意署名に向けて予断を許さない状況が続くことになる。
欧州委員会によるイタリアへの制裁発動の可能性が警戒されているが、センテノ・ユーログループ議長は、イタリアは財政健全化を断念しなくても、経済成長を加速できるとの認識を示しており、本日以降の進展に要警戒となる。


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