6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、ダウ平均が190ドル超上昇し、米10年債利回りが上昇したことで、欧州時間の安値113.10円から113.50円まで上昇した。ユーロドルは欧州時間の安値1.1392ドルから1.1438ドルまで上昇した。ポンドドルは、欧州時間の安値1.3021ドルから1.3107ドルまで上昇した。
本日の東京市場のドル円は、米議会中間選挙の開票結果次第の展開が予想される。
トランプ米大統領の信任投票となる今回の米議会中間選挙では、トランプ政権(共和党)が上下両院で過半数を維持できるか否かが注目ポイントだが、市場の予想では、上院(100議席:共和党=51議席、民主党=47議席、無所属=2議席)は共和党が過半数維持、下院(435議席:共和党=235議席、民主党=193議席、欠員:7議席)は、民主党が過半数(218議席)を奪還との見方が優勢となっている。しかしながら、直近の世論調査では、共和党の追い上げが報じられており、市場も米株式市場が上昇し、ドル円も上昇していることで、過去20回で2回しか政権与党が勝利したことがないというデータに反して、トランプ米政権の勝利を織り込みつつある。
共和党が上下院の過半数を確保した場合、トランプ米政権の減税第2弾、財政拡張政策を受けた米10年債利回り上昇などで、NY株とドル円は続伸が予想される。リスクシナリオとしては、10月のように米10年債利回りの上昇を嫌気したNY株の下落、リスク回避の円買いとなる。
民主党が下院、乃至は上下院を奪還した場合、上下院でのねじれ議会、ホワイトハウスとのねじれとなる。トランプ米政権の減税第2弾や政策の実現性が大幅に低下し、ロシアゲートによる弾劾や米政府機関閉鎖への警戒感などで、NY株の下落、リスク回避の円買いとなる。
ドル売りオーダーは、113.50-60円(上抜けるとストップロス買い)、113.70-80円、114.00円、114.20円、114.50円、115.00円と断続的に控えている。ドル買いオーダーは、113.00円(割り込むとストップロス売り)、112.50-80円(割り込むとストップロス売り)、112.20-40円、112.00円と断続的に控えている。
ユーロドルは、ドイツ政局の不透明感、解散・総選挙への警戒感、イタリア・ポピュリスト政権の2019年予算案に対する警戒感などから伸び悩む展開が予想される。

US Dollar vs Yen (FX:USDJPY)
FXチャート
から 3 2024 まで 4 2024 US Dollar vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック
US Dollar vs Yen (FX:USDJPY)
FXチャート
から 4 2023 まで 4 2024 US Dollar vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック