5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、6日に米中間選挙、7-8日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の重要なイベントを控えて様子見ムードとなり113.20円前後でもみ合いに終始した。ユーロドルは1.1424ドルまでじり高に推移した。
本日の東京市場のドル円は、今夜の米議会中間選挙の投開票の結果判明が明日以降となることで動きづらい展開が予想される。
トランプ米大統領の信任投票となる米議会中間選挙では、トランプ政権(共和党)が上下両院で過半数を維持できるか否かが注目ポイントだが、市場の予想では、上院(100議席:共和党=51議席、民主党=47議席、無所属=2議席)は共和党が過半数維持、下院(435議席:共和党=235議席、民主党=193議席、欠員:7議席)は、民主党が過半数(218議席)を奪還との見方が優勢となっている。ちなみに、過去20回(1938年〜2014年)の中間選挙で政権与党が勝利したのは2回しかない。・シナリオ1:上院=共和党、下院=民主党 ねじれ議会となり、過去のパターンでは、ニューヨーク株式市場は下落している。今年も、トランプ米政権の減税第2弾の停滞となる可能性が高まることで、NY株安・債券上昇(金利低下)、ドル安が予想される。・シナリオ2:上院=民主党、下院=民主党 ホワイトハウスと米議会のねじれとなり、トランプ米政権の政策の実現性が大幅に低下することで、NY株安・債券上昇、ドル安が予想される。
トランプ米大統領は2020年の大統領選挙に向けて、大統領令の乱発、中国や日本に対する通商協議に強硬姿勢で臨む可能性が高まることも、ドル安・円高要因となる。・シナリオ3:上院=共和党、下院=共和党 トランプ米政権の減税第2弾など財政拡張政策、米10年債利回り上昇などで、ドル円は上昇が予想される。リスクシナリオは、米10年債利回り上昇を受けたNY株の下落、リスク回避の円買い・ドル安となる。
豪準備銀行(RBA)は政策金利(1.50%)の据え置きが予想されており、注目ポイントは、声明文での豪ドル相場や米中貿易戦争への言及となる。
ユーロドルは、ドイツ政局の不透明感、解散・総選挙への警戒感、イタリア・ポピュリスト政権の2019年予算案に対する警戒感などから軟調推移が予想される。ユーロ圏財務相は、イタリア政府に対してEU財政ルールの尊重、妥協を求めており、13日の修正案の提出期限に向けて予断を許さない状況が続く。

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