東京市場は軟調か。朝方に米政権が対中国への制裁関税第3弾の発動を発表しており、これへの警戒から上値の重い展開が想定される。昨晩の米国株も貿易摩擦を警戒した売りが優勢となった。ドル円は発表を受けて円高方向に傾いており、足元では111円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて45円高の23015円、ドル建てが85円高の23055円で取引を終えた。

 制裁関税は24日に発動するとの内容。米国市場が引けた後に発表されており、東京市場が同材料を最初に消化するため、ネガティブな反応が大きめに出てくる可能性もある。第3弾の発動に関しては、いつ発表されてもおかしくはない状況ではあっただけに、織り込みも進んでいるとは思われるが、今晩の米国株の反応を確認するまでは積極的な買いは入りづらいだろう。下げて始まった後は、中国株や米株先物の動向に神経質となる地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは22800円−23000円。