10日の日経平均は反発か。序盤は米国株安で警戒感があり、弱含む展開が予想される。一方、先週の東証1部銘柄は全営業日で値下がり銘柄が1000を超えるなど全面安となった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3日続落となり、先週売られた半導体製造装置株の反動高は見込みづらいが、天災で被害にあった空港の復旧などが伝えられており、値ごろ感のあるインバウンド関連や内需株などには押し目買いが予想される。また、好調な米経済指標を受けて米10年債利回りが緩やかに上昇する中、出遅れ感のある銀行株などが上昇できれば、指数の下支え要因となる。

 日経平均も6日連続で下げたことで値ごろ感があり、先物主導で下値模索は想定しづらい。9/7は200日線(22412円 9/7)を割り込む一方、一目均衡表上での雲下限(22237円 9/7)付近では一応下げ渋った。先週の安値は、3/26安値(20347円)を起点に7月や8月安値を通る右肩上がりの下値支持線に近い。月足の一目均衡表では転換線(22238円)にも相当する水準であり、きょうも下値の目安となる。