9日のニューヨーク外国為替市場で、ドル円は3日ぶりに反発。終値は111.08円と前日NY終値(110.98円)と比べて10銭程度のドル高水準だった。7月米PPIやコア指数が前月比・前年比ともに予想を下回ったことを受けて一時110.86円付近まで売られたが、下押しは限定的。ユーロドルは3営業日ぶりに反落した。終値は1.1527ドルと前日NY終値(1.1610ドル)と比べて0.0083ドル程度のユーロ安水準。トルコリラ円や南アフリカランド円など、新興国通貨のクロス円が下落した影響も受け、ユーロ円は一時128.04円と日通し安値を付けた。
東京タイムでは、新たな日米の貿易協議(FFR)の結果待ちや、今晩に米7月消費者物価指数(CPI)の発表を控えた模様眺めムードが広がり、ドル円は薄商いのなか111円を挟んで小幅な上下にとどまるか。突発的なニュースが出なければ、下値は7月下旬にサポートとなった110円半ば、上値は今週前半に抑えられた111円半ばをレンジに今週の取引は終わりそうだ。東京タイムに本邦4-6月期GDP・速報値の発表が控えているものの、動意につながる可能性は低いか。
日本時間10日午前にFFRの初会合はいったん終了した。この後に茂木敏充経済再生相が記者会見を開く予定で、協議は継続して行わる可能性がある。トランプ米政権の保護主義の下で通商問題がヒートアップしており、FFRの初会合には、中国や欧州連合(EU)なども注目している。米7月CPIの市場予想は前月比+0.2%と、前月の+0.1%から伸びの加速が見込まれる。インフレ鈍化の兆しが見られる結果とならなければ、金利の先高観が強まり、ドル買いの支えとなるか。

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