東京市場は堅調か。先週末の米国株は上昇。米中双方の制裁関税発動に対するネガティブ影響は限定的で、6月雇用統計の内容を好感した買いが入った。ドル円は足元で110円40銭近辺で推移している。雇用統計では失業率や平均時給などは予想より弱く、ドルの上値は抑えられた。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて5円安の21795円、ドル建てが30円高の21830円で取引を終えた。

 米中貿易戦争への警戒はくすぶるものの、米国株が上昇し、為替も比較的落ち着いていることから、買い先行の展開を予想する。場中は中国株や米株先物をにらみながら不安定な動きが出てくる展開も想定されるが、日本株は先週大きく調整していることもあり、これらが著しく弱い反応を見せることがなければ、下値は限定的と考える。CME225先物に寄せて小幅高で始まった後は、じわじわと戻りを試す展開を予想する。日経平均の予想レンジは21750円−21880円。