東京市場は軟調か。トランプ大統領は6月12日に予定されていた米朝首脳会談の中止を発表し、米国株はこれを受けて下落した。ダウ平均は一時280ドル近く下げたが、引けでは75ドル安と値を戻してはいる。ただ、為替市場ではリスクオフの円高が進んでおり、日本株には総じてネガティブな影響が想定される。足元のドル円は109円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて95円安の22315円、ドル建てが90円安の22320円で取引を終えた。

 米朝会談中止の可能性に関しては、きのうの東京市場でも意識はされている。ただ、正式決定となり、米国株も下げ渋ったとはいえ売り反応。そして一段の円高進行となれば、リスク回避の売りは出やすくなる。直近までの日本株の上昇に関しては、良好な外部環境に支えられていた側面が強かったが、その外部環境が急速に悪化している。CME225先物からは日経平均は3桁下落からのスタートも示唆されるが、テクニカル面ではきのう25日線を割り込んでおり、一段安となれば、見切り売りが優勢となりやすい。下値模索が続くと予想する。日経平均の予想レンジは22180円−22350円。