NY時間の為替市場は、トランプ米大統領が6月12日に予定されていた、米朝首脳会談を中止したと発表したことで円とスイスフラン(CHF)が買われた。首脳会談が中止されたことで、ダウ平均は250ドルを超えて下落、米10年債利回りも2.95%台まで低下した。
ドル円は109円半ばで取引されていたが、首脳会談の中止が発表されると今月8日以来の109円を割り込み108.96円まで円買いが進んだ。クロス円も軟調で、ユーロ円は127.72円、ポンド円は145.69円、豪ドル円は82.38円、NZドル円は75.37円まで下値を広げた。またドル/CHFは0.9886CHFまで、ユーロCHFは1.1589CHFまでCHF高になった。その後ダウ平均も2桁のマイナスまで戻し、10年債利回りも2.97%台まで上がったことで、ドル円は109円前半、ユーロ円は128円前半、ポンド円は146円前半まで戻した。
米朝首脳会談の中止は当初円とCHF買いへの反応だったが、徐々に他通貨に対してもドル売りになり、ユーロドルは1.1750ドルまでユーロ買い・ドル売りになった。本日発表された小売売上高が市場予想より上振れたことで底堅く推移していたポンドドルは1.34ドル台に再び上昇する局面もあった。しかしクロス円の売りが両通貨の上値を抑えた。
オセアニア通貨に対してもドルが重く、豪ドル/ドルは0.75ドル後半、NZドル/ドルは0.69ドル前半で推移した。ドル/加ドルはNY原油先物価格が本日も軟調だったことで、一時1.2920加ドルまで加ドル安になったが、ドル安の流れを受けて1.28ドル後半に戻された。
トルコリラ(TRY)は昨日トルコ中銀が緊急に会合を開き、後期流動性貸出金利を13.5%から16.5%に引き上げ一時TRY売りがおさまったが、一日経つと再びTRY安になり、本日は史上最安値の更新はされていないが、一時ドルTRYは4.80TRY近辺、TRY円は22.67円まで売られ、昨日の上昇分をほぼ全て削った。その後はもみ合いになった。
南ア準備銀行(SARB)は市場予想通り政策金利を6.5%に据え置いた。南ア・ランド(ZAR)は小動きで、ドルZARは12.40ZAR近辺、ZAR円は8.78円前後で取引された。
6時現在、ドル円は109.27円、ユーロドルは1.1720ドル、ユーロ円は128.02円で推移。

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