東京市場はもみ合いか。欧州株はアジア株安の流れを引き継ぎ下落。一方、米国株は上昇で終えた。小安く始まったものの、FOMC議事要旨でタカ派色がそれほど強くない内容が確認できたことで、買い安心感が強まった。為替市場ではドル高の流れが一服し、ドル円は足元で109円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて100円安の22620円で取引を終えた。

 米国株の上昇は安心材料にはなるが、米朝首脳会談の実施については依然不透明で、米中貿易戦争への警戒もくすぶる。ドル円も110円を割り込んでおり、CME225先物水準からはやや弱めのスタートも示唆される。国内でも、森友・加計問題が新たな材料が出てきて泥沼化しており、政治不安が意識される。警戒材料も多く上値は重いだろう。ただ、米国株の落ち着きを受けて、押し目があれば買いが入ると想定されるため、次第に前日終値近辺に収れんすると予想する。日経平均の予想レンジは22500円−22720円。