東京市場は上値の重い展開か。米国で良好な経済指標が相次いだことから、米10年債利回りが上昇。金利上昇加速への警戒から米国株は売りが優勢となり、ダウ平均は193ドル安と大きく下げている。為替市場ではドル高の流れが強まり、ドル円は110円台に到達。足元では110円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて75円安の22745円、ドル建てが65円安の22755円で取引を終えた。

 米国株安を嫌気して売りが優勢の展開が想定される。ただ、円安進行は日本株にはポジティブで、下げの度合いはマイルドになると考える。初動が落ち着いていれば、じわじわと買いが入ってプラスに浮上するような展開も十分期待できる。ただ、金利上昇で米国株が下げる局面ではマーケットもやや不安定となりやすく、強めの動きが出てきた場合には、戻り売りが上値を抑えるだろう。寄り前には国内の1-3月期GDPが発表されることから、序盤はやや荒い動きとなる可能性がある。ただ、全体的には今晩の米国株を見極めたいとの見方から、徐々に様子見姿勢が強まると予想する。日経平均の予想レンジは22680円−22880円。