東京市場は波乱含みか。14日の未明に米英仏の3カ国がシリアへの攻撃を実施しており、地政学リスクを改めて意識する展開となりそうだ。13日の米国市場は下落。金融株が決算を受けて下げに転じたことなどから、売りが優勢となった。ドル円は足元で107円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて45円安の21765円、ドル建てが15円安の21795円で取引を終えた。

 軍事行動は米国市場がクローズした後に行われており、株式市場では東京市場が最初に消化する。朝方のドル円は比較的落ち着いている。トランプ大統領が近々の行動を示唆していたこと、米国単独での行動ではないことなどから、むしろ不透明感の払しょくで買われる流れになる可能性もある。ただ、そもそも米国株は下げており、強めの反応が出た場合には戻り売りに押されると考える。場中は為替や米国先物の動向などに振らされる展開となりそうだ。ただ、徐々に今晩の米国株を見極めたいとの見方が優勢となり、前週末の終値近辺に収れんしていくと予想する。日経平均の予想レンジは21550円−21950円。