NY為替市場では調整のドル買いが優勢も、明日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、方向感は限られた。今回のFOMCで利上げが確実視され、注目は連邦準備理事会(FRB)の次の一手。イエレン前議長の漸進的な利上げ戦略の継続を強調するか、低インフレ下で労働市場のさらなる改善を想定し、利上げペースの加速を示唆するかが注目される。
米株の反発や米債利回りの上昇も支えに、ドル円は106円半ばの高値圏でこう着相場が続いた。独3月ZEW景気期待指数が約1年半ぶりの水準に低下したことも嫌気され、ユーロドルが1.2240ドル、ユーロ円が130.35円まで弱含んだ。ポンドドルは1.3983ドルを安値に下げ渋り、ポンド円は149円前半で底堅く推移した。
オセアニア通貨も上値が重く、豪ドル/ドルは0.7679ドル、NZドル/ドルは0.7177ドルまで弱含み、豪ドル円は81.61円、NZドル円は76.43円までじり安。
主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は声明で、急速な金融引き締めは世界経済にとってリスクと指摘した。また、通貨切り下げや競争や、競争目的での為替目標設定を回避すべきで、貿易についてはさらなる対話と行動が必要との見解を示したが、市場に反応は見られなかった。
6時現在、ドル円は106.53円、ユーロドルは1.2242ドル、ユーロ円は130.42円で推移。

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