NYタイムの為替市場は、ドルが堅調に推移した。米国発の貿易戦争懸念があり、依然ドル売り材料があるものの、ドルの買い戻しが優勢だった。ドル円は米株が弱まる局面では一時105円後半まで下がったが、その後はじり高になり106.41円まで上昇した。トランプ減税の第2弾として、所得税の恒久減税や、キャピタルゲイン減税などをホワイトハウスが考えていると報じられたが、報道後は反応は鈍かった。
欧州通貨はロンドン時間に元ロシアスパイ殺人未遂事件を巡り、欧露対立を嫌気し売利が入り、その後も上値が重くユーロドルは1.2300ドル、ポンドドルは1.39ドル前半、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9520CHFまで欧州通貨売り・ドル買いが進んだ。ロシア問題に関しては英・独・仏・米が今回の事件に関して、ロシアへ激しく抗議をする共同声明を出した。また米財務省は大統領選介入でロシアへの新たな制裁を発表した。今後欧米とロシアの関係がより冷え込みそうだ。
加ドルは、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の不透明感が強いことや、カナダ中銀の追加利上げに慎重な姿勢だったことで、対ドルでは1.3067加ドルまで加ドルが売られ、今年の最安値を更新した。加ドル円は81.15円まで弱含んだ。オセアニア通貨は本日早朝にNZのGDPが弱かったことや、金や同価格の下落で上値が重かった。豪ドル/ドルは0.7795ドル、豪ドル円は82.70円、NZドル/ドルは0.7267ドル、NZドル円は77.11円まで下値を広げた。
6時現在、ドル円は106.34円、ユーロドルは1.2305ドル、ユーロ円は130.85円で推移。

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