東京市場はもみ合いが予想される。昨晩の米国市場ではIT関連が下落、ダウ平均も25日線がサポートになるも続落で終えた。寄り付きから売り優勢となる銘柄は少なくはなさそうだが、日本株は前日同様に底堅さがみられそう。半導体関連などの利益確定売りは指数にはマイナスになるが、3月期末を控えて押し目買いも期待できる。

 ティラーソン米国務長官解任でドルが下落したが、株式市場の下落幅ともに大したことはない。ドル円は1ドル=107円の壁を一時突破しているため、極端に逆方向の円高にズルズル進む展開は想定しづらい。最近のナスダックの高値更新により先高期待は根強く、先物主導で下を叩ける地合いではないだろう。昨日のようにドルの買い戻しで底堅さがみられば、株価の持ち直しが期待できる。
CME225先物(6月限)は円建てが大証日中終値と比べて205円安の21595円で終了。日経平均は目先の波動は高値と安値を切り上げる展開が続いている。きょうは25日移動平均線(21,665円 3/13)の下げ止まりが注目される一方で、一目均衡表では遅行スパンが当時の株価と接近する。当時は2/6で前日比1000円超下げた。可能性は薄いと思われるが、当時と同様に値動きが予想以上に大きくなる可能性もあり注意しておきたいタイミングでもある。
日経平均の予想レンジは21750円−21850円