東京市場は堅調か。米国株はコーン米国家経済会議委員長の辞任を受けて売りが先行したものの、メキシコとカナダが追加関税から除外される可能性があると伝わったことから切り返す展開。ダウ平均は一時300ドル超下げる場面があったが、引けでは82ドル安と下げ幅を縮めており、ナスダック総合に関してはプラスで終えている。ドル円は良好な米経済指標などからドル買いが優勢で、足元では106円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて240円高の21440円、ドル建てが250円高の21450円で取引を終えた。

 きのうの日本株はコーン氏辞任への警戒から軟調であったが、米国株のネガティブ反応が限定的であったことから、買い戻しが優勢となりそうだ。日経平均はきのうの下げ分(165円安)を取り戻すくらいの上昇は十分期待できる。ただ、そこから上となると、節目の21500円も控えており、ここを超えるのはハードルも高い。今晩はECB理事会、あすはSQで、日銀会合の結果発表、米雇用統計と重要イベントが控える中、高く寄った後は様子見姿勢が強まり、小動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは21350円−21480円。