東京市場はもみ合いか。欧米株はともにまちまちの動き。米国では長期金利の低下を好感した買いが入り、ダウ平均は一時300ドルを超える上昇となったが、終盤にかけては伸び悩み、ナスダック総合は下落で終えた。ドル円は金利低下を受けてドルが売られ、足元では106円70銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて50円高の21710円、ドル建てが55円高の21715円で取引を終えた。

 ダウ平均は伸び悩んだとはいえ164ドル高と3桁の上昇で終えており、この点は好感できる材料になる一方、円安一服はマイナス材料。米国株の荒い動きが続いていることや、週末ということを考えると、積極的に上値は追いづらく、様子見姿勢の強い地合いが想定される。為替が円高方向への勢いを強めるようだと、下を試す動きが出てくる可能性もある。ただ、強弱材料入り交じる中、大きく下げる場面では押し目買いも入るであろうから、引けにかけては前日終値近辺の水準に収れんすると予想する。日経平均の予想レンジは21600円−21820円。