東京市場は上値の重い展開か。米国株がFOMC議事録公表を受けていったん急伸した後、失速して下落で終えており、警戒ムードの強い展開になると予想する。欧州株はまちまち。ドル円は足元で107円70銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて115円安の21855円、ドル建てが105円安の21865円で取引を終えた。

 FOMC議事録公表後に米長期金利が上昇したことが、米国株失速の要因となっており、米国の良好なファンダメンタルズの確認が株高にはつながらなくなっている。金利上昇がドル高を促し、為替が円安方向に傾いていることは日本株には下支え材料となるが、日経平均もきのうは前場の大幅高を維持できず後場に上げ幅を縮めており、22000円が重い地合いが想定される。戻り基調にはあるため、下値では買いが入るとは考えるが、米国市場の落ち着き待ちで、方向感に乏しい時間帯が続くと予想する。日経平均の予想レンジは21800円−21950円。