NYタイムの為替市場のドルは、米10年債利回りが2.90%前後で高止まりしたことで堅調に推移した。ドル円は米10年債利回りが2.92%台まで水準を上げたことを受け107.38円まで上昇した後、ダウ平均が25000ドルを割り込んだ局面では107.08円前後まで反落した。しかしながら、米10年債利回りが2.90%前後で推移したことで、107円前半で底堅く推移した。
本日の東京為替市場は、明日早朝の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表を控え、レンジの中での取引が中心か。先週105.55円まで下落後は、ドル売りの流れが一時停止している。昨日のNY市場をみても、米株の下落がリスクオフには結びつかず、今週に入り東京時間では本邦輸入勢や投資家の円売り需要が続いているため、本日も東京時間に大きく円買いに傾くのは難しいだろう。しかしIMMネームをはじめ円ショートを抱えている投資家や、ドル売りの流れについていけなかった市場参加者も多く、ドル売りのトレンドが終焉したとは思えない。再びドル売りのトレンドが始まったときには乗り遅れないことが必要だろう。
オーダーは、上値は107円半ばから108円には売りオーダーが入っている。ドルショートのポジションは軽くなっているため、上値のストップロス買いで大きいものは見当たらない。また107.40円、107.50円には明日と明後日のNYカットのオプションオーダーもあるため、107円半ばから上は売り意欲がありそうだ。下値は昨日の安値の下106.50円割れには短期筋のストップロス売り、その下の106円前半から105.00円までは買いオーダーが優勢だ。
欧州通貨も昨日同様にもみ合いか。ユーロドルは、1.2555ドル到達後は緩やかに戻ってきている。明日の欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨が公表されるまでは動きにくいか。本日から週末にかけて欧州圏の経済指標が多く発表されることもあり、東京時間にリスクを大きく傾けるのは難しいだろう。オーダーは1.2300ドルから下には細かな買い、上値は1.2450近辺から売り買い交錯になっている。
本日は英国から失業率が発表され、カーニーBOE総裁、ブロードベントBOE副総裁、ホールデン英MPC委員、テンレイロ英MPC委員と要人の講演が多く予定されていることもあり、ポンドの動きには警戒が必要だろう。
オセアニアからは豪の10-12月期の賃金指数の発表がある。7-9月期発表時は市場が大きく動いたため注目される。また南アは本日予算案の発表や内閣改造の噂もあるため、政治動向に目を配りたい。

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