東京市場は堅調か。欧米株はそろって上昇。VIX(恐怖指数)の低下で過度な警戒感が和らぎ、株式に資金が向かった。米国株は良好な1月消費者物価指数が金利上昇を意識させたことで、弱めのスタートとなったが、ネガティブ視する動きは一時的で、金融やハイテク株などに買いが入り、ダウ平均は253ドル高と大幅上昇となった。ドル円は円高基調が継続しており、足元では106円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて315円高の21495円、ドル建てが345円高の21525円で取引を終えた。

 米国株の動きが非常に強い。良好な経済指標は長期金利の上昇を促し、株安要因になるとの懸念もあったが、昨晩の動きはそれを否定している。日本株はここ数日、円高のネガティブな側面を嫌気してさえない展開が続いているが、CME225先物も大幅高スタートを示唆しており、そろそろ米国株高を好感した買いが入ると予想する。戻りが加速するかは場中のドル円次第とはなりそうだが、きょうに関しては、リスク・オフムードが払しょくされ、下げづらい地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは21380円−21650円。