東京市場はもみ合いか。米国株は上昇。連日の上昇の反動や欧州株の下落などから軟調スタートとなったが、押し目買いが入り、主要3指数はそろって上昇した。為替市場では円高基調が続いており、ドル円は足元で107円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて35円高の21205円、ドル建てが65円高の21235円で取引を終えた。

 米国株が上昇し、動きも落ち着きつつある点は安心材料となる一方、円高が日本株には警戒材料。両要因のせめぎ合いで不安定な地合いを予想する。寄り前には10-12月期GDPの発表が予定されており、良好な内容が確認できれば、買いの勢いが増す展開にも期待は持てる。ただし、きのうは前場で大幅高であったところから後場急失速するなど、日本株の弱さが目立っており、円高一服感が鮮明になるまでは、腰の入った買いは入りづらい。場中はドル円動向をにらみながら神経質な展開が続くと考える。日経平均の予想レンジは21100円−21350円。