NY為替市場のドル円は、ダウ平均が1032ドルの下落となったことで108.58円まで下落した。ユーロ円は132.94円、豪ドル円は84.55円、NZドル円は78.29円まで下落した。
イングランド銀行(BOE)は、政策金利を0.50%に据え置き、資産購入枠も4350億ポンドで据え置いたが、議事録で早期の利上げの可能性に言及、カーニーBOE総裁もタカ派発言をしたことで、ポンドドルは1.4067ドルまで急伸した。
本日の東京市場のドル円は、ダウ平均が1032ドル安で引けたことで日経平均株価の下落が予想されることで、軟調推移が予想される。
ダウ平均は、恐怖指数( VIX)が30台まで上昇したことで、過去2番目となる1032ドル安の23860ドルで引けている。シカゴ日経先物3月限(円建て)も21170円(-770円)まで下落しており、本日の日経平均株価は大幅に続落することが予想される。恐怖指数( VIX)に絡む株売りは、NY時間の4:00頃にベガが算出され、1000倍の売り注文が出されている。ゴルディロックス相場が長期間続いたことで終焉に伴うポジションの手仕舞いも相応に長引く可能性が警戒されている。
ドル円は日米株安を受けたリスク回避の円買い圧力が強まることが予想されるものの、米系ヘッジファンド勢の日本株売り、円売り・ドル買いも予想されることで、円高のスピードは緩慢なのかもしれない。
ドル円の攻防の分岐点は、日銀短観12月調査の大企業・製造業の2017年度の想定為替レート110.18円、下期の想定為替レート109.66円であり、下回っている限り、3月期末決算に向けた輸出製造業からのドル売り圧力は強まり、株価も軟調に推移することが予想される。
ドル売りオーダーは、現時点では110.00円、110.30円、110.50-60円、111.00円、ドル買いオーダーは、108.50円、118.20円、108.00円に観測されている。
ユーロドルは、ドラギECB総裁のユーロ高への懸念表明、ノボトニー・オーストリア中銀総裁による米国のドル安誘導へのけん制発言を受けて軟調推移が予想される。

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